はじめに
こんにちは!今日は、川や池で見かける、真っ白で美しい鳥「コサギ」についてお話しします。コサギは、優雅な姿と、黄色い足指がとてもかわいいサギの仲間です。
コサギの特ちょうは、全身が真っ白な羽毛と、黒いくちばし、そして何といっても黄色い足指です。黒い足なのに、足の指だけが鮮やかな黄色をしているのです。まるで黄色い靴下をはいているようで、とてもかわいらしいですね。
浅瀬に立つコサギ。優雅な姿が美しいです
コサギってどんな鳥?
コサギの体長は、だいたい61センチメートルくらいです。これはスズメよりもずっと大きく、だいたいカラスくらいの大きさですね。でも、「コサギ」という名前は「小さいサギ」という意味で、サギの仲間の中では小型なのです。
全身の羽は真っ白で、とてもきれいです。くちばしは細長く、黒色をしています。首は長く、S字のように曲げることができます。足も長くて黒いのですが、足の指だけは鮮やかな黄色をしています。この黄色い足指が、コサギを見分ける大きなポイントです。
繁殖期になると、コサギはもっと美しくなります。頭の後ろから2本の細長い飾り羽(冠羽・かんう)が生え、背中や胸にも細かくてふわふわした飾り羽が生えてきます。これを「繁殖羽(はんしょくう)」といって、結婚の季節のおしゃれなのです。
コサギの目の前、くちばしの根元のあたりは「眼先(がんさき)」といって、繁殖期には青緑色になります。冬の間は黄色っぽい色をしています。この色の変化も、コサギの面白い特ちょうです。
コサギは、優雅にゆっくりと歩いたり、じっと動かずに獲物を待ったりします。水の中に立っている姿は、とても美しく、まるで白い彫刻のようです。
コサギはどこにすんでいるの?
コサギは、日本では本州から九州にかけて、一年中見ることができる鳥です。北海道では夏の間だけ見られる「夏鳥(なつどり)」で、沖縄では冬の間に訪れる「冬鳥(ふゆどり)」です。
世界的には、アジア、アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパなど、とても広い範囲に住んでいます。おもに温帯から熱帯の暖かい地域に多く住んでいます。
コサギがすんでいる場所は、川、池、沼、水田、干潟(ひがた)、海岸など、水のある場所です。水深の浅い場所が大好きで、そこで魚やエビなどをとって食べます。
繁殖期には、「サギ山」や「コロニー」と呼ばれる集団繁殖地に集まります。1本の木に何十もの巣が作られることもあります。コサギだけでなく、ダイサギやゴイサギなど、ほかのサギの仲間と一緒に巣を作ることも多いです。
冬の間は、松林や竹林に集まって、ほかのサギたちと一緒に寝ます。これを「集団ねぐら」といいます。夕方になると、たくさんのサギが集まってくる様子は、とても見ごたえがあります。
コサギは何をたべるの?
コサギは、おもに水の中にいる小さな生き物をたべます。魚、エビ、カニなどの甲殻類、水生昆虫、カエルなどが大好物です。
コサギのえさのとり方は、とても面白いです。水の中にじっと立って、魚が近づいてくるのを待ちます。そして、すばやくくちばしで魚を捕まえます。首をS字に曲げてためておいて、バネのように伸ばして魚を捕らえるのです。
魚をねらうコサギ。くちばしを水に向けて集中しています
コサギには、とても面白い「足技(あしわざ)」があります。黄色い足を使って、水の中をバシャバシャとかき回すのです。すると、水の中にかくれていた魚やエビがびっくりして飛び出してきます。コサギは、それをすばやく捕まえて食べます。
黄色い足を使って水中の魚を追い立てるコサギ
この「足技」は、コサギの大きな特ちょうです。黄色い足は、ただかわいいだけでなく、魚を追い立てるための大切な道具なのです。
コサギは、田んぼではドジョウを好んで食べ、川ではオイカワなどの小魚を多く食べます。住んでいる場所によって、食べるものが少しずつ違うのです。
コサギの子育てについて
コサギの繁殖期は、4月から8月ごろです。春になると、オスとメスがペアになって、巣作りを始めます。
巣は、林の木の上に作ります。枝を集めて、平たい皿のような形の巣を作ります。巣作りはオスとメスが協力して行い、だいたい1週間くらいかかります。
コサギは、ほかのサギたちと一緒に「コロニー」という集団繁殖地を作ります。1本の木に何十もの巣が並んでいることもあります。みんなで一緒に子育てをすることで、カラスなどの天敵から身を守りやすくなるのです。
巣でヒナを育てるコサギの親鳥。繁殖期には美しい飾り羽が生えています
メスは、巣の中に3~5個の卵を産みます。卵は、淡い青緑色をしています。
卵を温めるのは、オスとメスが交代で行います。温める期間は、だいたい3週間くらいです。オスもメスも、とても一生けん命に卵を温めます。
卵がかえると、オスもメスも協力してヒナにえさを運びます。ヒナは、約1か月で巣立ちます。巣立った後も、しばらくは親鳥がヒナの面倒を見ます。
コサギのヒナは、最初は白い綿毛に包まれていますが、だんだんと白い羽が生えてきます。成長すると、親鳥と同じように美しい白いサギになります。
コサギの鳴き声と行動
コサギの鳴き声は、「ゴアッ、ゴアッ」とか「グアッ」といった、少しかすれたような声です。飛び立つときや、仲間とコミュニケーションをとるときに鳴きます。
コサギは、昼間に活動する鳥です。朝早くから夕方まで、水辺で魚をとったり、休んだりして過ごします。夕方になると、ねぐらに帰っていきます。
優雅に空を飛ぶコサギ。黄色い足が後ろに伸びています
コサギの飛び方は、とても優雅です。首をS字に曲げて、長い足を後ろに伸ばして飛びます。白い翼をゆっくりと羽ばたかせて飛ぶ姿は、とても美しいです。
コサギは、基本的には単独で魚をとることが多いですが、ときどき何羽かで一緒に魚をとることもあります。また、ほかのサギたちと一緒に休んでいる姿もよく見られます。
コサギは、日本では昔から人々に親しまれてきた鳥です。田んぼで魚をとる姿は、日本の農村の風景の一部として、多くの人に愛されてきました。
コサギを観察してみよう
コサギは、日本全国の川や池、水田などで見ることができます。とくに観察しやすい場所は、浅い川、池の岸辺、水田、干潟などです。
観察に適した時期は、一年中です。本州から九州では、春から秋にかけてとくに多く見られます。繁殖期の4月から8月には、美しい飾り羽を持ったコサギを見ることができます。
川辺でコサギを観察する親子
観察のコツは、水辺をゆっくり歩きながらさがすことです。コサギは、浅瀬にじっと立って魚を待っていることが多いので、白い姿を見つけやすいです。
コサギを観察するときは、以下のポイントに注目してみましょう:
- 黄色い足の指(いちばんの特ちょう)
- 真っ白な羽毛
- 細長い黒いくちばし
- じっと立って魚を待つ姿
- 足を使って水をかき回す「足技」
- 首をS字に曲げて魚を捕る様子
- 繁殖期の飾り羽(頭と背中)
- 優雅な飛び方
写真をとりたい場合は、コサギが魚をとっているときが良い機会です。ただし、あまり近づきすぎると逃げてしまうので、少し離れた場所から静かに観察しましょう。望遠鏡や双眼鏡があると、もっと近くで見ることができます。
コサギは、ダイサギやチュウサギなど、ほかの白いサギと一緒にいることもあります。黄色い足の指を確認すれば、コサギだとわかります。
まとめ
コサギは、真っ白な羽毛と黄色い足の指が特ちょうの美しいサギです。体長は61センチメートルくらいで、細長い黒いくちばしと長い首を持っています。
コサギは、本州から九州では一年中見られる留鳥です。川、池、沼、水田、干潟など、浅い水辺に住み、魚、エビ、カニなどを食べます。黄色い足を使って水をかき回し、魚を追い立てる「足技」がとても面白い特ちょうです。
4月から8月の繁殖期には、木の上にコロニーを作り、3~5個の卵を産んで子育てをします。オスとメスが協力して卵を温め、ヒナを育てます。繁殖期には、頭と背中に美しい飾り羽が生えます。
「ゴアッ」という鳴き声や、優雅な飛び方が特ちょう的です。全国の水辺で観察できる、とても身近な野鳥です。
ぜひ、お父さんやお母さんと一緒に、コサギをさがしに出かけてみてくださいね。川や池の浅瀬で、じっと立って魚を待つ白い姿を見つけられるかもしれません。黄色い足の指を確認できたら、それはコサギです♪
引用・参考文献
- サントリーの愛鳥活動「コサギ|日本の鳥百科」
- Wikipediaコサギ
- 野鳥図鑑「コサギ – 特徴・生態・観察ポイント」
- Canon Bird Branch Project「コサギ:一年中黒いくちばし」
- おさんぽ鳥見「コサギ」
